Since
October.1st.2000
自分は年間それほど多くの回数は行かないけど、行った時の感想やらはどうしても時と共に薄れてしまうのでその辺を文字で残しておこうという備忘録的な位置付けで書いていこうと思ってます。
アンコール
ショパン 24の前奏曲集 作品28より 第6番
ラフマニノフ 13の前奏曲集 作品10より 第7番
チャイコフスキー=プレトニョフ 組曲「くるみ割り人形」より 第7曲「アンダンテ・マエストーソ」
ショパン 24の前奏曲集 作品28より 第3番
チャイコフスキー=プレトニョフ 組曲「くるみ割り人形」より 第2曲「金平糖の精の踊り」
ショパン 24の前奏曲集 作品28より 第4番
プロの演奏家によるリサイタルはアムラン以来、ずいぶん久し振りの演奏会となってしまった。今回のルデンコのリサイタルはカプースチンの第9番のソナタの世界初演が目玉。録音録画もそれぞれNHK、MBSと入っていたので、いずれも放送されることになるのだろう。前者は平日の19:20からの時間帯、後者はカプースチン特集みたいな形にしてアムランの2番のソナタとあわせ技でといった感じになるのでは?などと勝手に予想をしてしまったりしているのだがどうなるやら・・・。
さて、演奏自体だが、ルデンコの演奏はダイナミックレンジが非常に広く、しかも技術的にはほとんど不安を感じさせることがないレベルという事に加えて、タネーエフやらラフマニノフあたりは完全に彼の手のうちに入ってしまっている曲なのだろう、非常に安定して弾けているというのが全体の印象。
タネーエフは所々に顔を出す「いやらしい」パッセージをものともせず、ラフマニノフの楽興の時も難曲4番や6番も恐るべきテンポと豪快さで弾き切るなど、彼も面目躍如たりといったところではないだろうか・・・?
後半のカプースチン、9番のソナタを初めて聴いた印象は「うわ、ムズ」といったところか。和声進行やコードなどは2番のソナタなどに通ずるところがあって、聴いていても、なんとなく安心できるところは「ああ、カプースチンだなぁ」というところなのだが、2番のソナタあたりと比べるともう少し洗練されて余分なところが削れてきたかな?と思えるところも・・・。で、この曲の楽譜を会場で売っていたので当然の如く買ってきたのだが、パッと見た感じではそんなに難しそうではないところが、またまたなんともなのだが、指定されたテンポで弾ききるとなると、まあこれは難しい部類に入るのではないだろうか?後で聞いた話だが、ルデンコ本人も難しい曲だと言っていたとのこと。
ソナタの後のエチュードはもうほとんどアンコール状態。にしてもこのエチュードの演奏は速すぎ、ちょっとリズムがちゃんと刻めてなかったりというところもあって、個人的にはイマイチだったりする。まあ、速すぎるのもなんだなあと久し振りに思える演奏ではあった事は確か。
その後の「本当の」アンコールの方はプレリュードと名がつくものと「くるみ割り人形」からという選曲で、何かこの辺には隠された意図があったのだろうか?聴きそびれてしまったのだが・・・。これらについても、例えば、ショパンのプレリュードの3番やラフマニノフの23−7のプレリュードあたりはテンポは速めで、前者は非常に軽やかなキータッチで、後者はがっちりした音使いで弾き分けるなど、聴いている側としても楽しめた。個人的には、しかしながら、ショパンのプレリュードの4番の弾き出しのフレーズが一番印象的であったのだが・・・。
しかしながら、なんだろう、全体的に彼の音楽はパターン化されている気がしたのも正直なところ。技巧や音量で圧倒されることはあっても、何かもう一つ心に訴えるようなところが足りない気がするのだが・・・。上にも書いた4番のプレリュードに感じるようなところが、今日の演奏会ではあまり他に感じられなかったからなのかもしれないが、歌心とかその辺のメンタルなところなのかもしれない、この辺がもっと強くなったら彼は本当に無敵になれるのではないだろうか?などと思いつつ帰途についた・・・。
アンコール
アムランのリサイタル、最終日も前半にシューマンのファンタジー、後半にシマノフスキのソナタ2番と非常に重量級のプログラム。
最初のブラームスは弱音を大切にした好演、個人的にも苦手なブラームスの中では好きな曲集なので満足の演奏では有ったのだが、客席は最悪、隣り合う聴衆同士でいざこざを起して、演奏中にもかかわらず口論→演奏終了後双方退場とは恐れ入り。まあ、きっかけが咳の音だったらしいが、正直いい加減にして欲しいのと同時に、体調を崩しやすい時期なのだろう、演奏会に臨むにも体調管理は重要といったところなのかなあ、と・・・。しばしの中断の後のシューマンも1楽章は抜群の構成力で巨大な1楽章を聴かせると、続く難曲の2楽章では最後のコーダのところも安定した弾き振りを見せるなど、そして、ともすると暇な曲になってしまいがちな3楽章も強弱・音色の幅の広い表現でしっとりと聴かせてくれた。
後半はシマノフスキのマズルカから7曲、殆どの曲を知らないで聴いたのだがなかなか楽しい曲であることを実感。その後が今日のメイン、ソナタの2番だったのだが、これは力演。比較的シャキシャキ弾いているクラーク(R.Clark)をはるかに凌ぐテンポ(体感値!)で1楽章を弾ききり、難曲の2楽章へ。こちらはフーガ以降がやはり秀逸、テーマ呈示など非常に分かりやすく弾いていたと思うし、あれほど音の多い曲にもかかわらずゴテゴテすることなく処理できていることは驚異的。最後のページは本当に音の洪水という感じの圧倒的なパワーで本当に充実した気持ちを感じた。
アンコールも2曲目のスカルラッティには狂喜してしまった!これまた難曲ぶりは楽譜&CDで知ってはいたが、ヴィジュアルで見ると如何に尋常でないかが分かろうというもの。本人も気分が乗っていたのだろう、おどけた仕草を見せてみたりと楽しい演奏であった。3曲目は初来日の最後に弾いたものと同じシューマンの森の情景から「別れ」。本人からのコメントもしんみりさせるものが有ったが、演奏自体が余りに透明で不覚にも泣きそうになってしまったほど・・・。
終演後はアムランを囲む会で楽しい時間を過ごしたわけだが、そこで聴いた彼の今後については、来年は来日無しで来年にということ、CDに関してはオルンシュタインがもう準備が出来ているということ&今後はシマノフスキのマズルカを入れるということ、との事。
ともあれ、この週末まで本当にピアノばかり聴いていたが心身ともに充実の1週間であった・・・。
アンコール
アムランのリサイタルも今日で三日目、今回の目玉の一つであるアルカンのシンフォニーを聴けるのは非常に楽しみであったが、期待を裏切らない演奏に満足。特に1楽章のコーダの部分や4楽章の突っ込みは驚異的で、底知れぬ力に圧倒されてしまった。また恐るべき3楽章のメヌエットも軽々と弾いており、本当に充実した演奏だった。後半についても気合が上手く乗っていたのだろう、野生の詩も高知に引けを取らない演奏だったかと思う。
アンコールについてはお得意技?のゴドフスキーとショスタコーヴィチ、こちらはどちらも安定してという感じ。弾き終えてからの満足そうな表情が今日の演奏会の出来を語っているのかな、と思ったが。
と、アンコールの3曲目のヴィラ・ロボス。両手交互連打の快活な曲なのだが、Prestissimoを思わせるテンポ設定で弾いており、これによって日ごろ聞こえて来ないであろうメロディーを浮き上がらせてくれるなど、ホントに驚きの連続である。4曲目もガーシュウィンをさらっと弾いて、後味爽やかといった所かな、と。
終演後はつくばからバスで東京に戻り、そのまま拙宅にて宴。お越しいただいたのは関西からの上京組の皆さま方を中心としたメンバーに東京からのメンバー。高沖さん、ジョンさん、河村さん、中田さん、八木さん、鈴木さん、野田さん、森さん、久保さん、濱田さん、狭いところでどうもありがとうございました。食べ物もデリバリー系が中心で、むしろ?秘蔵映像・録音上映会と化した宴でしたが非常に楽しい時間でした。また、機会が有りましたら是非!ということで、アムランリサイタルもあとは最終日を残すのみ。
アンコール
一昨日と同じプログラムのアムランのリサイタル。高知と首都圏の演奏会の違いとして感じたのは非常に会場が静かだということ。前回はメモランダムに書いたが咳・くしゃみは出るはいびきの音も聞こえるは・・・であったが、今回の橋本公演は非常に静か。特にベートーヴェンの32番の演奏終了後の10秒位(感覚的なのだが・・・)の静寂や自作の子守唄のあとの静寂さは非常に印象的かつ充実感を与えてくれるものだったかと。
で、それぞれの演奏の内容については高知と比べると一勝一敗というところか、というのが率直なところ。
ベートーヴェンのソナタの1番は恐らく今日のほうが全体の構成感とか出来はよかったかなと思うものの、逆に32番では細かい傷が目立ってしまったりと少々集中力を欠いてしまっていたかに思えた。
これは後半も同様で、自作は前回より気持ち良く弾いていたように思うものの、ヴィラ・ロボスは最初からちょっと躓き気味なところもあり、前回の凄演にくらべるとこちらも集中度合いが下がっていたのかな、気合もイマイチ乗り切らないのかな、と見うけられるところが・・・。とはいえ、まあ、ここまで弾けるというのは凄いことなのだが・・・。
ピアノ自体も今回はSteinwayということで、特にベートーヴェン辺りは曲に合った、柔らかくも芯の有るいい音色が出ていて聴いている側としても心地よいものであった。
ちなみに、アンコールで弾いたトゥリアーナは20年前のコンクール用に用意していたものの果たせずお蔵入りになっていたものとの事。人前で弾くのは今回が初めてということであったが、本人としては時間は掛かるだろうがイベリア全曲のレコーディングをしたいとの話を終演後に聴くことができた。ちなみついでだが、このコンクール、意外な(自分としては・・・)ものであったことを次の日知ることとなりまたまたびっくり。
アンコール
昨年に引き続き来日のアムランのリサイタルの日本初日、わざわざ高知まで出向いて聴いてきたわけだが、非常に調子が良かったのだろう、充実した演奏会であった。そもそもこのホール自体は能楽堂との事だが、席数500くらいだろうか、中規模のホールという感じでなかなかよい感じのところであった。お客さんの入りもほぼ満席、開場前に150人くらいは列を作っただろうか(自由席ということも有るのだらう)、期待の大きさも感じられた。
さて、前半のベートーヴェン、1番のソナタはあっさりとという感じ。高音が若干メタリックな音となってしまっているのはピアノの所為だろう、個人的なベートーヴェンらしさとは違ったベートーヴェン像ではあるが、危なげなく弾き終えたというところ。続く32番のソナタは1楽章が8分少々と比較的テンポは速めのなか(自分のイメージだともう少しゆっくりなのかな?!というのも無きにしもあらずだが)説得力のある演奏。2楽章は打って変わって非常にゆっくりとしたテンポで丁寧に音を選んで弾いていて、気づくと24分ほど。聴いていた自分としては決してこの長さを感じることが無く、好感を持った。まあ、アーティキレーション等々に関しては個人によってこの辺は評価が分かれるところかもしれないが・・・。
後半の最初は自作自演。こちらについてもスクリアビンの後期とかロシア近現代作曲家の作風をチョト匂わせつつ、彼独自の音楽世界を構築していた。レントラー1番、オルゴール、ペルゴレージ辺りは既に聴いたことのあるものだが、その他は本当にはじめて音として聴いたもの。調性感などを取ってみてみてもホント「オモシロイ」音楽を作るものだと感心してしまう。(ちなみに彼が演奏したコン・インティミッシモ〜だが、音楽の友社から本人のCD演奏つきで発売されており、今日の演奏会会場でも並んでいた。自分も例にたがわず買ってしまっているのだが・・・。)
そして、今日の圧巻が最後の「野生の詩」。これは掛け値無しで凄い演奏。ちょうどステージ向かって左側通路沿いで手の動き、腕の動きを良く見ながら聴いていたのだが、恐るべき弾け具合で途中で幾度と無く笑いそうになってしまうくらい・・・。同音連打から腕交差、何を取ってもライブでこのレベルまで弾けるというのは本当に尋常でないと実感。しかもいっぱいいっぱいでなくてコントロールされているというのだから、本当に底無しではある。
アンコールはプーランク1曲のみ、これも生で聴くと息遣いが伝わってくるもので心を洗われる心地であった。
今日の分についてまとめてみるのもなんではあるが、彼自身はホント気合も乗っていたし、ピアノもヤマハのものであったにもかかわらず(というとYAMAHAに失礼ですね、すみません。彼には選択権がなかった様子(1台しかなかったとのこと)だが、いいピアノとホールだったと後に語ってましたが)良く鳴って、ホールもお客さんのくしゃみ・咳・いびき(これは若干だが)がちょと気になった以外は32番や自作の弾き終わった後に「し〜ん」とした時間が10秒ほど流れるなど印象深い演奏会であった。
明日の15日は相模原、以降つくば、紀尾井と続くアムランウィークではあるが、今年も期待できそう。
ちなみに演奏会では関西方面のピアノ関係者(ジョンさん・高沖さんなど)と再会、特に高沖さんにはその後の呑みまでご一緒していただくなど、演奏会に加えて夜の部も楽しいものであった。ちなみついでだが、アムラン本人とは翌日の東京行きの飛行機が一緒だったのだが、飛行中はなにか新作の構想を練っていた様子(ピアノではないとは言っていたが)。ともあれ、明日がまたまた楽しみではある。
ウェブ上で一流のアマチュア(と呼ぶべきか?というところは異論がありそう・・)の演奏を流している「こだわり〜 」の演奏会を聴きに行くのは今回初めて。知人の不破さんと先週来宅の堀田さんが出るという事で聴きに行ったのだが、恐るべき腕前の方々の集団というのが第一印象。ちょうど会場についたときには不破さんが弾いている途中だったのだが休憩後の7名はそれぞれの音楽を持った人ばかりで非常に充実した時間を過ごさせて頂いてしまった。これだけ完成度の高い演奏が並んでいるということは本当に驚愕の一言。
強く印象に残ったのは白石さんのソナタ、廣瀬さんのモンポウ、堀田さんのフォーレ、そして最後の長岡さんの芸術家。白石さんの演奏は某ピアノサークルで幾度か聴いたことが有ったが、密度の濃い音楽を作っていて強い説得力をもっていた。廣瀬さんと堀田さんはいずれも会場のピアノの持てる音を存分に出しきってという演奏、廣瀬さんの演奏では特に「庭園の若き娘たち(とでも訳すのかな?)」を含む子どもの情景が秀逸。堀田さんも完全に自分の手のうちに収まった演奏という感じで本当に素晴らしかった。最後の長岡さんの演奏ははじめて女性で芸術家を聴いたのだが、非常に熱い演奏でこれも説得力のあるもの。正直パワフルさに脱帽といったところ。
演奏会場ではこのほか懐かしい方々にもお会いするなど、有意義な時間であった。来年も是非聴きに行きたいと思う・・・。
初めて聴くピアニスト、ダニエル・ベン・ピエナールのリサイタルはサンメディアなる住宅地の中にあるスタジオで開かれたのだが、席数50余席がすべて埋まっての好況。自分は主催者の木下さんのお手伝いでリハーサルの途中から入ったのだが、非常に充実感のある演奏会であった。
前半はゴールドベルク変奏曲、繰り返しを省いての演奏であったので40分少々での演奏であったが、音の粒立ち、指捌き、変奏の性格付け、それに大きく変奏の印象が変わるところでは間を置いてから弾くなど聴いていて飽きることのない演奏であった。また、かなり速めのテンポで弾いていることもあって、この曲こんなに難しかったのかと正直驚きもあったり・・・。なお、この前半については総じて少々靄のかかったようなしっとりとした音色がベースに有って、聴く側としては非常に穏やかな印象を強く受けた。
一方、後半はロマン派からの選曲、ピアノの音色もガラリと変えて明晰な音を多用しつつ、といった感じの演奏。ブラームスのヴァリエーションはルプーのCDをそれこそ10年前に聴いて以来の演奏であったが、声部の弾き分けに充分気を配るなど丁寧につづられた演奏という印象。続くリストのソナタは力演、少々テンポ設定が速すぎたことによる傷も少なからず見られたが、それよりも多彩な音色と粒立ちと滑らかなフレージング、さり気なく加えられる低音など、これらを熱い思いでセンス良くまとめた手のうちに入った演奏を聴かせてくれた。本人からは後で聞いたところで、やはりもう少し残響のある大きなホールでこのプログラムはやったほうが良かったかな、との弁が有ったがそれにしても充実した説得力・存在感の有る演奏であった。次回の来日は4月との事だが、次もこうしたリサイタルが有るなら是非とも聴きに来たいと思う・・・。
最後になるが、スタジオ自体は50〜60席程度で天井が高いのだが(おそらく4〜5mはあろう)、残響が殆どかせげない分、モーツァルトなどのソナタやピアノ小品の方が向き、という感じを受けた。ダニエルも次に弾くならモーツァルトをやりたいと(本人もモーツァルトが好きとの事、ソナタやコンチェルトについていろいろ語ってくれた)言っていた。また、このスタジオにおいてあるピアノはオーナーさん曰くスタインウェイの1919年製のものとのこと(製造番号がたしか19万番台であったのを記憶している)。演奏会終了後にちょっと触らせてもらったのだが、2本ペダルのもので、鍵盤が若干角がとれて丸くなっていたこと、キーが浅めということくらいで(後者は余り経年とは関係がないが)、譜面台のすかし彫りからも年代を感じさせる良い状態の楽器であった。
今年最初の演奏会は、駒場祭に引き続いてのピアノの会の演奏会。とはいえ、葛飾シンフォニーヒルズを借りての外部会場での演奏会。アイリスホールは300席くらいの小ホールだが天井も高く音響に配慮された好ホールと思う。ちなみにここはその昔にギターのアサド兄弟のリサイタルを聴いて以来の2回目であったのだが・・・。
演奏については後半のみの「つまみ聴き」だったのだが印象に残ったのは辻くんのモーツァルト。モーツァルトのソナタの中でも難曲の部類に入るであろうイ短調のソナタだが、非常に説得力の有る、しかも殆ど瑕疵のない演奏は見事!本人もモーツァルトが好きだとの話をしていたが、思いも十分に込められた演奏であった。
このほかには20分余りにも及ぶパルティータを全曲暗譜で弾いた山本くんも自分の音楽で語っていたし、大御所西村先生も和声の弾き分けに気を配った演奏(Crimson
Petal)に技巧的なハフのMy Favorite Thingsは流石。植松くんのラフマニノフも3楽章に入ってから猛爆発で恐るべき出来映え、その上、アンコールのカプースチンのバガテルはそれ以上にノッた演奏で彼の面目躍如たりと言ったところか。(2/3追記:聴くところによるとこれは耳コピーとの事、ますます恐るべし!)
にしても、それぞれ時間のないであろう中での好演には頭が下がる思いだったのと、自分を振向いて見るにもう少し頑張ってみようという思いにさせられたなかなか心地のいい時間であった。
「マルク=アンドレ・アムラン ピアノリサイタル」
(紀尾井ホール、14:00〜 )
プログラム
ブラームス 間奏曲 作品117
シューマン 幻想曲 作品17
〜休憩〜
シマノフスキ 20のマズルカ 作品50より 第1番、2番、3番、4番、13番、15番、6番
ピアノソナタ第2番 作品21
アムラン After
Pergolesi
アムラン 短調による12の練習曲集より第6番 「スカルラッティを讃えて」
シューマン 「森の情景」 作品82より 第9曲「別れ」
「マルク=アンドレ・アムラン ピアノリサイタル」
(ノバホール(つくば)、15:00〜 )
プログラム
ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 作品2−1
アルカン 短調による12の練習曲 作品39より 第4番〜7番「交響曲」
〜休憩〜
マルク=アンドレ・アムラン コン・インティミッシモ・センティメント(日本初演)
ヴィラ・ロボス 野生の詩
ゴドフスキー 「ジャワ組曲」より「ボイテンソルクの庭園」
プロコフィエフ サルカズム(Sarcasm)作品17−1
ヴィラ・ロボス 「赤ちゃんの一族」より「道化人形」
ガーシュウィン Liza
「マルク=アンドレ・アムラン ピアノリサイタル」
(杜のホールはしもと、19:00〜 )
プログラム
ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 作品2−1
ピアノソナタ第32番 作品111
〜休憩〜
マルク=アンドレ・アムラン コン・インティミッシモ・センティメント(日本初演)
ヴィラ・ロボス 野生の詩
プーランク 間奏曲 変イ長調
アルベニス 組曲「イベリア」より「トゥリアーナ」
「マルク=アンドレ・アムラン ピアノリサイタル」
(高知県立美術館ホール、19:00〜 )
プログラム
ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 作品2−1
ピアノソナタ第32番 作品111
〜休憩〜
マルク=アンドレ・アムラン コン・インティミッシモ・センティメント(日本初演)
ヴィラ・ロボス 野生の詩
プーランク 間奏曲 変イ長調
「第3回 こだわりのあるピアノ弾きとその仲間たちによる大演奏会(第3部のみ)」
(葛飾シンフォニーヒルズ・アイリスホール、16:30〜 )
プログラム
ベート−ヴェン ピアノソナタ第23番 作品57 白石 潤一
ショスタコーヴィチ 24の前奏曲とフーガ 作品87より 第24番
グラナドス わら人形 片桐 摩紀
チャイコフスキー=プレトニョフ 組曲「くるみ割り人形」より 行進曲
グリンカ セパレーション
ラフマニノフ 13の前奏曲集 作品13より 第13番 松林 伸生
ヴィラ・ロボス 「ブラジル風連作」より セレナード弾きの印象
モンポウ ショパンの主題による変奏曲 より テーマ、第1変奏、第3変奏
子どもの情景 廣瀬 清隆
スメタナ ポルカ「ピルゼンの思い出」
チェコ舞曲 より「オーブス」 濱川 朋
フォーレ 主題と変奏 作品73 堀田 晶子
J.シュトラウス=ゴドフスキー 「芸術家の生涯」による交響的変容 長岡 ゆり
「ダニエル・ベン・ピエナール ピアノリサイタル」
(サンメディア(たまプラーザ) 15:30〜 )
プログラム
バッハ ゴールドベルク変奏曲BWV988
〜〜休憩〜〜
ブラームス 主題と変奏 ニ短調(弦楽六重奏曲第1番第2楽章による)
リスト ピアノソナタ ロ短調 S.178
東大ピアノの会1月演奏会より第9部(一部)・第10部
(葛飾シンフォニーヒルズ アイリスホール 15:40〜 )
プログラム
バッハ=ブゾーニ :シャコンヌ BWV1004 深澤 舞
バッハ :パルティータ第5番 BWV829 山本 倫久
〜〜休憩〜〜
モーツァルト :ピアノソナタ第8番 K.310 辻 陽介
フランク=フリードマン :前奏曲、フーガと変奏曲 今田 忠紘
バッハ=リスト :前奏曲とフーガ イ短調 S.462−1より前奏曲
バッハ :パルティータ第3番 BWV827 中西 恭子
クィルター=ハフ :Now sleeps the Crimson Petal
ロジャース=ハフ :My favorite things 西村 英士
ラフマニノフ=ホロヴィッツ:ピアノソナタ第2番 作品36 植松 洋史