前半のバッハ＝ブゾーニは落ち着いて弾き始めてトッカータ〜インテルメッツォと進むも、難曲フーガではバランスを崩しかけて 心配な個所が幾つも見られたが、何とか乗り切る？！といったところか。曲へのアプローチ自体はオルガンによる音の大伽藍をピアノで再現、 というよりは全体的にペダルを控えめにしてピアノという楽器のもつエッジの鋭さ、透明感、といったものに力点を置いたアプローチだと感じる。

休憩の後はベートーヴェン。正直、１曲目のバッハ＝ブゾーニのフーガを苦戦していたので技巧的なところでの心配もあったのだが、 そんなことは微塵も感じさせない密度が濃くキッチリと構築されたベートーヴェンを演奏。特に２楽章のスケルツォの端正なリズム感や ４楽章のそれぞれの歌い手のパートを意識させるような声部の弾き分けや大合唱のパートでの轟音などはライブでここまで弾くか！という レベルで大いに満足。どうしても第九というと合唱、というところにばかり目が行ってしまっていたが、ピアノで聴いてみるとリストの編曲自体の レベルの高さもあるのだろうが、その和声感などもよりクリアーに理解できて、そういう意味でも面白く印象に残った演奏だった。

ちなみに彼は決して手が大きいピアノストではなさそう。ブゾーニの編曲によく出てくる１０度も随分崩して弾いていたので、短い１０度ぐらいなのだろうか。 というより思った以上に小柄の男性でびっくりしたというのが正直なところ。演奏終了後、ロビーで後援会の方々と挨拶を交わしている 彼の姿は非常に実直な感じを醸し出していたが、ステージ上ではどれほど大きく見えたことか。と、ちなみついでながら、さすがにアンコールは無し(^^)　第九だけで聴き手も弾き手ももう満腹(^^ゞ

■ アンコール
　チャイコフスキー：バレエ音楽「くるみ割り人形」作品７１より「花のワルツ」

チャイコフスキーの２番のコンチェルトが生で聴ける、しかもソリストがモギレフスキー！ということで、５月くらいから気にしていた 演奏会。シンフォニーのほうは基本的に管弦楽曲を聴かない自分にとっては２番は初めて聴くもの、５番は確か（！）高校の音楽の授業で音楽鑑賞に取り上げられて 一度だけ聴いた事があるはず、というお寒い状況なのだが、その辺は気にせずに･･･。

で、肝心のコンチェルトについてだが、これは正直に不発だったというべきか･･･。楽器が鳴らないのかそもそもモギレフスキーの腕が落ちてきているのか、 第一主題のピアノの入りの和音の鳴らし方から不安を覚えたのだが、その不安が的中。技術的にもかなり高いレベルを要求するコンチェルトであることは 間違いないのだが、残念な事に殆どの細かなパッセージが弾けておらず、一方でテンポ自体は速めで進むので「えぇい、ままよ！」という状況に。
２楽章、ヴァイオリンとチェロとのトリオコンチェルトの様相を呈するところはチェロが非常にいいパフォーマンスをしていて（ヴァイオリンは微妙にピッチがずれているように思えるところが幾つかあったので、自分としては しっくり来ていない）そこはおぉ!!と聴き入る事が出来て良かったのだが、ピアノは今ひとつ気が入っていないというか･･･。
そして３楽章、テンポは個人的には好みの速めのテンポだったのだが、やはりピアノのほうが相当追いついていない状況で途中から音楽を楽しむというより、大丈夫かなぁ･･･、と心配の心持ちになってしまった。 自分のなかでのモギレフスキーはやはりブゾーニ編の「アドノス」のイメージが強く、その頑健強固な演奏を期待していただけに今日の演奏は残念な出来だった。

さて、シンフォニーのほうについてはそもそも物差しが無いので細かくはなんとも書きようが無いのだが、５番のシンフォニーは特に４楽章に入ってから大いに感動する演奏で、 こちらのほうで満足した、というのが正直なところ。オーケストラのアンサンブルもかなりしっかりしていたようだし、指揮者の解釈も確信に満ちていて気に入った。 アンコールの花のワルツはやや崩れたと思われるところもあったが、そこは愛嬌、後味はいい演奏会ではあった。

■ アンコール
　Ｊ.Ｓ.バッハ　：パルティータ第１番ＢＷＶ８２５より第１曲「サラバンド」
　ベートーヴェン：バガテル　作品１２６−１
　Ｊ.Ｓ.バッハ　：イギリス組曲第６番ＢＷＶ８１１より第１曲「前奏曲」
　ショパン　　　：３つのマズルカ　作品６３より　第２曲

初めてのアンデルジェフスキのリサイタル。彼の演奏はＣＤを買い集めて聴いてきているのだが、よくコントロールの効いた演奏が ライブだとどうなるのか非常に興味深く出掛ける。

が、全体を通した印象では、ＣＤ同様ピアノのコントロールは非常に高いレベルだと実感できるのだが、どこか他人事のような印象が 拭い切れずにただただ淡々と音が流れていく、という感じを受けた。演奏者の存在感というものを極力消すような方向で演奏をしている、とでも 言おうか。これは積極的な個性の発露を期待する自分にとってはちょっと今まで体験した事の無いようなアプローチで、 聴き終わってからも今日の演奏は良かったのか悪かったのかよく分からない、ミスタッチは殆ど無くどの瞬間も「斯くあるべき」という 音は鳴らされていたと思うのだが、一方で「感動した〜!!」という感情の高まりを実感できた瞬間は残念ながら無かった演奏会だった。

この辺は今回に限ったものなのか、それとも彼の平均的なパフォーマンスなのかよく分からないので、機会があればもう少し 聴いてみたいとは思うが、不思議な体験をした夜ではあった。

■ アンコール
　ヴラディゲロフ：ソナチネ・コンチェルタンテ　作品２８より第１楽章
　アンタイル　　：ジャズソナタ
　ショパン　　　：６つのポーランドの歌　作品７４より第５曲「私の喜び」（リスト／ローゼンタール）

アムランのリサイタル２日目。こちらの方はソナタ３曲という重量級のプログラム。

昨日の体調不良状態がどれほど回復しているか心配だったが、前半のベートーヴェンについてはやはり本調子でない、というところか。 明らかに前日よりはいいのだが、それでも例えば３１番では聴いていて心臓が止まるかと思える瞬間が幾つかあって･･･、と。

そういう意味では彼らしいところを見せたのは後半のアイヴズ、そしてアンコールのヴラディゲロフ・ショパン＝リストあたりと言えるだろう。 アイヴズは完全に手の内に入った非常に安定した演奏、しかもそのなかでの凶暴性と叙情性との同居、というものを聴かせてくれた。アンコールの ヴラディゲロフは初めて聴いた作品だが、かなり音の多い作品をスッキリと聴かせる彼の特長が上手く出ていた。そしてショパン＝リストは もう一つの彼の美点、弱音での音の美しさが十二分に発揮された名演。

次回の来日は来年？今度はブラームスのコンチェルトととの噂が伝わってきているがどうなのだろう？？ともあれ、 体調万全での演奏を次回は期待したいもの。

さて、肝心の演奏の方はというと、全体を通して明らかに体調不良であるのが手にとってわかるような演奏。 今まで聴いてきた公演の中でも、このイベリアは信じられないほど不調だった、というのが本音のところ。
エヴォカシオンやトゥリアーナなど、何曲かは今までアンコールで弾いたのを聴いて期待もしていたのだが、エヴォカシオンはともかく、 トゥリアーナをはじめ、その他の曲はいずれも集中力を欠き、曲によっては有り得ないようなミスをしてみたり、と･･･。 テンポ取りも基本的にどの曲も速めというかやや暴走気味ともいえる状態で、スペインの音楽の独特なリズム感、歌心というものは希薄であったといわざるを得ない状況。 それでもあの音の洪水とも言うべき曲集を止まる事無く弾ききった事はピアノ弾きとして恐るべき技量の持ち主と再認識したが、こと今回のイベリアに関しては本人も不本意だったのではないだろうか？

あとから聞いたところでは頭痛がひどく、薬を飲んだがそれでも効かず、という状況だった様子。やはり体調には勝てないということなのだろう、忙しい日々を送っている なかでも身体には気をつけてもらいたいと心から思う。

さて、フレイレの今回のリサイタル全体を通して何より感じたのは音の色彩感が恐ろしく豊富であること。 前半だとバッハ辺り、後半はドビュッシーのプレリュードや映像で強く感じられるのだが、 実際、ドビュッシーの「沈める大聖堂」などは目の前に絵が描かれているかのようなリアリティのある演奏で、 印象派の音楽を弾くこととはどういうことなのかを見事に体現していた。

正直こういう演奏を聴いてしまうと、自分で弾いてみようという気力が萎えてしまうし、 耳が肥えてしまうのだろうとも思えるほどである。（ちなみに「沈める寺」の表記が一般的なのだろうが、 どうもカテドラルを寺とするのには抵抗が・・・。なんだか寺＝仏教寺院みたいに思えてしまいイメージと合わないのは自分だけだろうか？）

一方、２年前とは変わってしまったと感じたのは暗譜の正確さかもしれない。モーツァルトのトルコ行進曲付きや フランク、後半のシューマンでは曲のまさに一番最後のところで集中力が切れるのかショートカットをして何とか着地して セーフというような演奏になってしまっていて、聞いている側として非常に不安に覚えてしまったのも事実。

まぁ６０才を過ぎてフランクとシューマンの謝肉祭、両方弾こうという時点で充分頭が下がるし、 謝肉祭などはかなりテンポも速めで活き活きした演奏を繰り広げているのだが・・・。そうそう、謝肉祭はしっかりと スフィンクスも演奏、左手はトレモロで右手は単音という弾き方だったが、前後の曲ともごくごく自然になじんでいてちょっとびっくり

しかしながら小品の扱いは超一級品、間合いの取り方・歌いまわし、どこをとっても隙のない魅力に溢れる演奏。 特にアンコールで弾いたヴィラ・ロボスやモンポウは好演でこれだけでも充分に満足の行く出来。あわせて、演奏会終了後には サイン会が開かれたのをいいことにさっさと並んでちょっと話をしたのだが、本当に人のよさがにじみ出てくるようで 幸せな気分になれた演奏会だった。

マティネだったので、昼前にはすでにホールについてしまったのだが、運良く中に入れてもらえてリハーサルも 少々聴かせてもらえたのは何よりの幸運。ちょうど入ったときにはリストのヴェネツィアとナポリを、 そしてアンコール用の雪嵐をさらっていたのだが、記憶の怪しいところは丁寧にゆっくりとさらう一方、 万全のところは軽〜く流す、というような調整方法。

ただ、調整が上手くいっていなかったのはステージの方、照明あわせが上手くいっておらず （というよりリハに入る前に普通は大方あわせておくものでは？）、本人がいたく立腹していたのが気になる、 というかこの調子でステージに上がれるのか？と不安になるほどの怒りよう。 どうやら明るすぎるのがよくないらしいのだが、本番直前なのに照明を点けたり消したりではそれは怒るのもさもありなん、ではある。

ショパンの即興曲はキズが少々目立ってしまっていたが、やはりリハーサルでの精神状態の乱れからか、 などと勘繰ってしまう。１番は終結部でかなり派手なショートカットをしてしまっていたが、これもまぁご愛嬌、か。

幻想曲・幻想ポロネーズはいずれもかなりゆっくり目の演奏、ただ流れが滞っているというものとはちょっと一線を画したもので、 確信に満ちた音楽だと感じる。

後半のスクリアビンは非常に色彩感に富んだ音楽、特に詩曲の１曲目は夢の中を漂うかのような音楽、 ワルツはプロのピアニストのライブでは初めて聴いたが音符の多さを適度に整理した演奏で非常にチャーミングな仕上がり。 そして幻想曲は最難所こそややキズが目立ってしまったが、余裕のある音楽・歌いまわしで、去年のVolodosとはある意味、 対照的な出来栄え、とでも言うべきか。

そしてリストのヴェネツィアとナポリ、この辺りから本領発揮。ゴンドラ漕ぎの女の陽光あふれる様子、 一転して深き淵へ引きずりこまれんと思うようなカンツォーネ、これに引き続くタランテラと劇的に変わる音楽を聴かせてくれた。

アンコールは３曲、雪嵐はリハーサルでもさらっていたのだが、ややゆっくり目のテンポ取りでデュナーミクの幅を大きく取った演奏。 つづくスカルラッティは去年と同様、軽やかさを前面に押し出した胸のすくような演奏。そして最後はショパンに戻りしっとりと７番のワルツ。

やや聴衆ののりが悪かったように感じられた瞬間もあったが、本人は満足そうな様子であったのは何より。 それより出来れば東京でまたソロリサイタルをやって欲しいものだが、需要が無いのだろうか？

そうそう、東京へ戻るために岐阜羽島の駅で列車を待っていたら、大阪へ向かうペトルシャンスキーと遭遇！ チャンスとばかりに声を掛けて、今日のリサイタルの様子やらレッスンの様子やらを話したり、 今まで追っかけている話（今回は３回目のリサイタルだ、なんて話したわけですな）をしたりしたのだが、 東京から来たと言ったら「じゃあ君はＮさんの友人かい？」と聴かれてびっくり(＠_＠)　どうやら、彼女から この７月３日にリサイタルに行くことを伝えきいていたらしい・・・、いやはや一本取られた感じ。

前半のソナタは２曲のあいだに間をおかず続けて演奏したのだが、いずれも内向的な解釈で聴かせる演奏。どちらかというと ７番・８番いずれも「偉大なソナタ」であると思うのだが、前者はかなり抑制の効いた演奏で正直びっくり。

後半のショパンのプレリュードは前半とは対照的に彼らしさが前面に押し出されていて、素晴らしい出来。個人的には ５番・１２番・１７番・１９番・２３番あたりが秀逸だったか、と。１７番では後半左手を鐘に模して響かせる一方で右手では きわめてかすかな和音を鳴らしてみたり（楽譜にはこう指示しされているのだが）、１９番ではシフトペダルを使いながら軽やかに難曲を捌きつつも左手で 対旋律を効果的に浮き上がらせてみたりと変幻自在な演奏。２３番も水のきらめきが見えんばかりの色彩感。 このほかにも７番はスタッカートを強調したかなり軽やかな演奏だったし、１４番はソナタ２番の終楽章を思わせるような演奏だったりと 聴きどころ満載の演奏だった。

アンコールは４曲、リスト２曲は実にヴィヴィッドな演奏、変幻自在でそして技巧的な安定感の上での歌心が発揮された演奏、 バラードのコーダはちょっとご愛嬌、やや暴走の節もあったがいかにも彼らしい演奏･･･(^^ゞ　最後のノクターンは透明なセンチメンタリズム とでも言うべきか、とにかく美しいの一言。本人もいたく満足だったのか、遠目にも嬉しそうな様子がうかがえた。

ベートーヴェン：「コリオラン」序曲作品６２
ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第５番作品７３「皇帝」
ペーテル・チャバ指揮／シンフォニア・ヴァルソヴィア／pf.小山実稚恵

初めて生で聴く小山実稚恵のピアノ、コンチェルトの入りでちょっと引っかかったりというのはあったが、なかなか 力強い演奏を聴かせてくれた。彼女のピアノは特に弱音のコントロールにすぐれたものを感じさせる上、硬質の音を 綺麗に響かせているのが印象的。

ベートーヴェン：ピアノソナタ第２９番作品１０６「ハンマークラヴィーア」
pf.フランソワ＝フレデリック・ギー

初めて聴くピアニスト、ギー。フランスのロックダンテロンにも出ているようで確かＤＶＤもリリースされていた気が。
演奏の方は楽章を追うごとに出来もよくなっていた様子。特に３楽章から４楽章にかけて、そしてその超難曲４楽章のフーガも 構成感バッチリ、テンポもひよったところが無く密度の非常に高い演奏。
ちなみにこの回と次の回は珍しくステージ向かって右手の座席で聴く。

ベートーヴェン：ヴァイオリンソナタ第２番作品１２−２
ベートーヴェン：ヴァイオリンソナタ第９番作品４７「クロイツェル」
vn.渡辺玲子／pf.江口 玲

渡辺玲子は１月の北本での演奏会以来。正直、ピアノ以外の楽器は（オーケストラも）全く分からないので彼女が どのようなステップを駆け上がってきたとか、どのような評価をされているのか全く知らないのだが、 率直にいって演奏の方は１月に比べてかなり楽しめた。

１曲目のソナタはやや大人し目だったが、クロイツェルのほうはなかなか気合も乗ってピアノとの掛け合い、寄り合い、その辺の 距離感や対話を興味深く聴かせてもらった。
一方、江口玲のピアノは、ＣＤでは聴いた事があったがライブ、しかも伴奏者というポジションでどのような演奏をするのか、 楽しみにしていたのだが、音量のバランス、出入り、ペダリング、いずれも超一級品だと感じさせる演奏。特に、クロイツェルは もともとかなりピアニスティックな曲なのだが、ヴァイオリンへのフレーズのつなぎ方、ヴァイオリンからのフレーズの受け方、 お互いの場所どり、など非常に自然で説得力のあるものを出していた。

なかなか彼のソロを聴きに行く機会に恵まれていないのだが、ますます楽しみなピアニストだと感じた。帰りがけに エスカレーターですれ違ったのだが声をかけ損ねたのはかなり不覚･･･。

ベートーヴェン：ピアノソナタ第３０番作品１０９
ベートーヴェン：ピアノソナタ第３１番作品１１０
ベートーヴェン：ピアノソナタ第３２番作品１１１
pf.エマニュエル・シュトロッセ／フランク・ブラレイ／ニコラ・アンゲリッシュ

３０番を弾いたシュトロッセも３１番を弾いたブラレイも初めて聴くピアニスト。３２番のアンゲリッシュは彼がまだ若かった頃（といっても１０年前ほどか） 、日本国際音楽コンクールに出場したのを聴いたことがあり、以来、ＣＤなどで追っかけていたピアニスト。

シュトロッセの演奏は正統的なドイツ音楽といった感じ。特に奇を衒った解釈をするわけではなく、かといって陳腐でもない、いってみれば 楷書体のベートーヴェンという感じか。何箇所かのスケールで微妙にペダルが多いなぁと思う瞬間もあったが個人的にはかなり好みのベートーヴェン。 ブラレイは逆にロマン派側からのアプローチという感じだろうか。耽美的な演奏というか音作りというか･･･。ペダルは控えめで見通しのいい演奏だが、 どちらかというと行書体なのだろう。彼のショパンなどはその音質やアプローチからしてかなりぴったり来そうな気がするがどうなのだろう？生を聴いてみたいところ。

そしてオオトリのアンゲリッシュ。流石に３曲目ともなると聴く側も疲れてくるが、特に２楽章は出色の出来。もともと彼は音が非常に澄んでいるのだが、 その持ち味を存分に活かした音楽作り、しかもかなりゆっくり目のテンポで２楽章を弾いていたのだが、なんというか神々しさというものが 満ち溢れてくるような錯覚にとらわれる。演奏終了後の静寂がまたなんとも言えず感動的！終演後はスタンディングオベーションも!!

ちなみにこのホールは席数８００席だが、平土間タイプ。最後尾から聴いていたが思ったより音は届いていたが、きっと演奏者には弾きづらい環境だっただろう。